

若潮酒造は1968年に地域の蔵元5社の協業により設立しました。
志あふれる[志布志]の焼酎メーカーとして、地域に寄り添い、蔵の一人ひとりの個性を活かして、変化する時代とともに焼酎の可能性を追求し続ける企業でありたいと思います。
創業以来、志布志市をはじめとした地域の方々の日常酒を造り続けてきました。地域の日常酒を造り続けることは、私たちの誇りであり、責任でもあります。まちで暮らす方々の生活をより良いものにするために、今年は昨年よりも良いものを造りたい。その繰り返しこそが、究極の日常酒造りだと考えています。
若潮酒造は商品開発に力を入れて取り組んでいます。これまで培ってきた麹づくりや焼酎造りのノウハウをベースに、世界の蒸留酒の製法や味と香りの捉え方など、異なる分野から新しい考え方を積極的に取り入れていくことで、焼酎の未来を描いていきたいと考えています。
志燦蔵では[さつま若潮]シリーズをはじめとした焼酎を造っています。1日20~30トンのサツマイモを仕込むことができる大型設備を駆使し、鑑評会の入賞率はトップクラスの高品質な焼酎を造り続けています。使用する芋の品種や麹や酵母の特性をきれいに引き出すことができるという蔵の特性を活かし、[GLOW]シリーズでは年ごとに異なる特徴的な香りをもつ焼酎造りに挑戦しています。
さつま若潮シリーズ、GLOWシリーズ
千刻蔵では[千亀女]をはじめとした木樽蒸留器で造られる焼酎を造っています。1仕込みの規模は、志燦蔵の1/30程度。しっかりと時を刻みながら酒造りに向き合うというコンセプトで2003年から焼酎造りを行っています。世界唯一の木樽蒸留器製のジン[424GIN]も千刻蔵で造られており、小仕込みの特性を活かし、伝統を継承しながら新しい挑戦を続けています。
木樽蒸留器は、江戸時代後期~大正時代に主流で使われていた日本独自の蒸留器です。手がけるのは、日本唯一の木樽蒸留器職人 津留 安郎 さん。樹齢80年以上の杉の木を使用し、蒸留器に合わせて板を削りだし、釘を一切使用せず竹の帯だけで板を組んでいきます。木樽蒸留器で造られるお酒は、ほのかに杉が香り、甘みや旨みが感じられる味わい深いものになります。
千亀女シリーズ、424GINシリーズ